点滴によってむくみが引き起こされるケース
高齢者を中心に、病気の際は希望して点滴を打ってもらう傾向があるようです。
血管から水分を直接入れるこの方法は脱水症状を防ぐ為に考えられた方法で、コレラ等を治療できるようになったのはこのおかげとも言えます。
基本的には水分補給を行うもので、まれに栄養補給目的の場合もありますが食事代わりになることは無く、口からの水分摂取ができている人が点滴を打つと体に溜まる一方になってしまう為、医師からの指示がない場合は自分から要求するような行為は避けた方が良いでしょう。
また、病気の場合でも、体の循環機能が低下している人や汗や尿などの排泄機能が働いていない人は、余分な水分が体内に溜まって全身にむくみが生じてしまう場合があるので、その際には同時に利尿剤の服用が必要になります。
激しい下痢や吐き気、高熱、そしてインフルエンザ等のウィルス感染や食中毒のノロウィルス等には非常に効果的で、これらの場合はむくみを気にする必要はありません。
体力が低下して食事が取れない人に継続的に行なった場合、水分や電解質が補われてもたんぱく質等の不足により、それらが有効利用されることなくむくみや肺水腫を引き起こす恐れがあります。
癌の場合は、末期になると細胞が水分を吸収できない状態になっていて、そこに強制的に水分を加えると腹水や胸水が増えて呼吸が苦しくなる等の症状が出るので注意が必要です。このように、体の状態によって有益であったりそうではなかったりする為、点滴をしていればとりあえず安心と思わず医師の指示を仰ぎましょう。
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