肥満細胞とヒスタミンとアレルギーの関係
肥満細胞とは、炎症や免疫反応等の防御機能を持つ細胞の事で、血管の周りに多く存在し、鼻の粘膜や気管支等にもあります。
防御機能以外には、アレルギーの炎症物質(化学物質)を分泌する働きがあります。
炎症物質は、身体にある一定の毒つまり、ほこりやカビ、食品加工で使用する添加物やダイオキシン、有害金属、花粉等がたまった段階で分泌されます。
炎症物質の名前は、ロイコトリエン、ヒスタミン、トロンボキサンで、アレルギーを発症する時に必ず分泌され、この炎症物質が炎症を呼びます。
肥満細胞はそれによって活性化して分裂活動が活発になり、増殖していく仕組みが解明されています。
炎症物質の中のヒスタミンは血管を拡張させる働きを持ち、血液の成分が外に出ていきやすくなる事で腫れ、アレルギー症状を引き起こします。
こういった働きをする為、過剰摂取すると誰でもアレルギー対応を起こす可能性が高く、注意が必要です。
アレルギー症状の他に、食品の中にある特定の酵素が増えてしまうと、ヒスタミンの生産量が増えて食中毒を招く事もあります。
食後数分から30分で、顔や口の周り、耳たぶが赤くなり、頭痛・じんましん・発熱等が起き、6~10時間で回復します。
大量に口にした場合は、口の周りや唇、舌がピリピリする事もあります。
このように、アレルギーの原因で食中毒の原因とも言える事から悪い者扱いされがちですが、免疫反応を起こす働きを持つ為、病原菌から体を守る重要な役割も持っています。
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