肥満は炎症性疾患である

人間の体が、余分に摂取したエネルギーを脂肪として蓄えておくのは、狩りをしていた頃を考えると当然のことであり、次の食事がいつになるか分からない時代を生き抜くための効率の良い仕組みと言えます。

しかし、飽食と運動不足が続く現代では、摂取したカロリーを放出する前に次の食事の時間がきたり、また、間食があったりと、その人の体にとって必要以上の脂肪を体に溜め込んでいるケースが目立ち、近年では肥満が引き起こす生活習慣病が社会問題化し、大人だけでなく子供までも糖尿病に悩む人が多くなっています。

肥満は人間の体に影響を及ぼして免疫機能を低下させると長い間言われてきましたが、実際には、食べ過ぎと運動不足が病気を引き起こすメカニズムは明らかではありませんでした。

しかし、研究が進み、脂肪細胞が肥大すればするほど体内での新たな内分泌系のひとつとして働くようになり、摂取過多のエネルギーを貯蔵する以外に全身に大きな影響を与えるという驚くべき事実が明らかになったのです。

中年以降に急激に増えるメタボリックシンドロームは内臓の周りに脂肪が蓄積するタイプの肥満ですが、この脂肪細胞からは炎症性の生理活性物質が分泌され、中でもTNF-αと呼ばれる物質が糖尿病の原因となります。

言わば、太っているだけで体内にいつも大きな怪我を抱えているような状態とも言えるですが、逆を言えば、炎症をコントロールできれば併発する他の病気の治療にも繋がるということなので、まず食べ過ぎを防ぎ、万が一太ってしまった場合には適正な治療やダイエット方法で体調の維持管理に努めましょう。

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カテゴリー:肥満

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