肥満が引き起こす病気は命の危険を伴うので早めの対策が必要です
肥満が多くの病気の要因となるのは周知の事実で、高尿酸血症が引き起こす痛風、脂肪肝や膵炎の誘発、そして睡眠時無呼吸症候群による突然死等にも影響があります。
更に、高齢になると筋肉量や骨量の減少に伴い関節にも障害が生じます。
また、最も良く知られているのは糖尿病や高血圧、高脂血症等の成人病との関係性で、特に日本人は欧米人に比べて膵臓からのインスリン分泌が劣っているため糖尿病を起こしやすく、放置すると網膜炎や心筋梗塞を併発して、最悪の場合、命を落としかねません。
大腸がんや前立腺がん、そして乳がんや子宮がん等のリスクを高めるという報告もされている為、国内の三大死因のほとんどと関係していると言えるでしょう。
肥満は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回って体に脂肪が蓄積されて起こりますが、それは現代人が慢性的な運動不足傾向にある他に、食事が和食から洋食中心に変化していることが挙げられます。
食事の内容を変えなくては、いくら運動に励んでも本当の意味での健康体は得られないので、まずは満腹感を得られるように一口ごとに時間をかけて咀嚼するところから始めましょう。また、痩せようと朝食を抜くと体内時計がうまく作動せず脂肪を溜め込みやすい体質になる為、朝食は必ず食べて夕食は軽めにし、夜食は絶対に避けるようにします。
一汁三菜の和食を中心に魚や野菜を多く摂り、必要エネルギーを確保しながら炭水化物・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素をバランス良く摂取するのが理想的です。
肥満が引き起こす病気はいずれも命の危険を伴うので、そのような事態にならぬよう早めの対策を取りましょう。
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