小児肥満外来は小児の肥満を治療するところ
小児肥満外来とは、その名の通り小児の肥満を治療するところです。
小児の肥満は、思春期までに肥満である場合を指します。
肥満の時期は乳児期(1歳前後)、少年期(幼児期から学童期)、思春期に分かれ、少年期の肥満の3割は、乳児期の肥満を継続し、そのほかは少年期から肥満が始まります。
少年期の肥満の症状として、糖尿病、動脈硬化、高血圧があります。
思春期の肥満はほとんど少年期から継続していて、乳児期から肥満である割合は2割程度です。
そして、成人期の肥満の3割が、思春期までの肥満を継続したものです。
思春期の肥満の場合、少年期の肥満症状に加えて関節障害が多くなり、また、近年の研究結果により、老後の予後が不良であることがわかっています。
小児期の肥満の特徴としては、脂肪細胞の数が増えるというものがあります。
成人期では脂肪細胞の数は増えずに、脂肪細胞のサイズが大きくなり肥満となります。
脂肪細胞が増加する時期は、妊娠中、生後一年、思春期で、脂肪細胞が増えてしまうと肥満を治療することが困難となるため、思春期までは脂肪細胞を増やさないように注意することが必要です。
小児肥満の原因として、肥満遺伝子と家庭環境、社会環境などの複数の要因が挙げられています。
小児肥満とならないためにも、運動しやすい環境をつくったり、食事内容に気をつけたりする必要があり、また、不規則な生活習慣も交感神経の働きを鈍らせて肥満になりやすい体質をつくってしまいます。
それらを改善しても肥満が改善されない場合は、小児肥満外来などで治療するといいでしょう。
この記事を読んだ方は下記の記事も読まれています
- 0歳から2歳までの間に肥満になる脂肪細胞が一番増加するため、一日の食事の摂取量を意識することが大切です
- 小児肥満は、健康に悪影響を及ぼす事もあるので対策をとってあげる必要があります
- 小児肥満は年々増加傾向にあり、原因を知って治療をする必要があります
- 一般的な肥満が該当する単純性肥満について
- 肥満と脂肪細胞の関係
- 日本での肥満人口は、ここ最近の結果は横ばいの状態が続いています
- 肥満の原因は、肥満細胞の占める体積が増えることにあります
カテゴリー:肥満