肥満遺伝子とは肥満に関連する遺伝子のことです
近年では遺伝子によって太りやすいかどうかが解明されてきています。
肥満に関連する遺伝子のことを総括で肥満遺伝子と良います。
まずβ3ARという遺伝子に変異がある人は、中性脂肪を分解しにくく、基礎代謝が低下しがちです。
中性脂肪を分解しないということは、燃費が良いということであり、省エネタイプの体質ということになります。
燃費が良いということはたくさん食べればそれだけ太ってしまうということです。
この遺伝子変異は飢餓の時代を経ての変異と推測されています。
日本人の3人に一人がこのタイプの遺伝子を持っていると推測されています。
次にUCP1という遺伝子がありますが、この遺伝子が変異を起こすことで、褐色脂肪細胞という、脂肪を燃焼させる働きがある細胞の機能を抑制されます。
この遺伝子の変異も基礎代謝が落ちますので、太りやすくなります。
この遺伝子変異は日本人の4人に一人が持っていると推測されています。
最後にβ2ARという遺伝子変異がありますが、これは以上の遺伝子変異の働きとは逆の働きをして、基礎代謝量を増やすために、この遺伝子変異がある人はやせやすい体質になります。
このように日本人の持つ遺伝子から推測すると、日本人は太りやすい体質の人が多いということがいえます。
近頃の日本では食事が欧米化してきていることと、運動をしにくい社会的な要因があいまって、肥満が増加しつつあります。
日本人は太りやすい遺伝子を持っているということを考えると、あまり高カロリーであるとか高コレステロールであるといった食事を摂取しないほうが良いといえるでしょう。
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