肥満遺伝子の種類と基礎知識、およびそのチェック方法について
肥満には、様々な原因が考えられています。
単純な食べ過ぎ・飲み過ぎによるモノから、運動不足やストレスといった生活習慣、さらに病的な影響やホルモンバランスの崩れなどから来る生理的な症状など、その原因は多岐に渡ります。
その中で、現代では先天的な原因の一種として、肥満遺伝子による影響が言われています。
肥満遺伝子とは主にエネルギー代謝の大小に影響する遺伝子のことで、これによって代謝量に差がある場合、摂取したエネルギーの処理能力に違いが出るため、肥満のなりやすさに影響するとされているモノです。
一例にはアドレナリン受容体という、中性脂肪を分解するのを助けるホルモンを受け取る部分の能力が減ることで、脂肪分解能力自体が落ち込み、代謝量が減る、といった仕組みなどがあります。
こうした能力に影響する肥満遺伝子は、すでに50を超える種類があるとされており、その遺伝子を持っているか否かをチェックする方法も確立されてきています。
そうしたチェック方法として主に使われているのが、唾液を採取する方法です。
綿棒で口腔内の唾液を採取すると、含まれている細胞から遺伝子検査が行われ、どんな遺伝子の種類を持っているかがわかる、という仕組みです。
この検査結果によって、様々な肥満のタイプや脂肪の付きやすい体の部分まで判断することができるため、効果的な肥満対策に有効とされています。
検査は肥満外来のある病院やクリニック、または医療品メーカーが扱うキットで受診することが可能なため、肥満が心配な人には有効に活かしたい方法の一種と言えます。
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