更年期以降の肥満は生活習慣病になるリスクを高める
更年期は閉経前後の5年間、計10年間をいいます。
平均すると50歳くらいで閉経する人が多いので、45歳くらいから55歳くらいで迎える人が多いのですが、中には30代で閉経を迎える人もおり個人差があります。
更年期になると卵巣が女性ホルモンを分泌する力が落ちてきます。
しかし脳は依然として女性ホルモンを分泌するよう指令を出し続けるため、視床下部や脳下垂体が過剰に働くようになり、その結果視床下部や脳下垂体の側にある自律神経の働きが支障をきたすようになります。
自律神経のバランスが崩れることにより、更年期特有のホットフラッシュや肩こり、冷えなどの不調をおこす事になるのです。
またこの時期から太りだす人も増えます。
これは加齢により新陳代謝が悪くなっているためもありますが、ホルモンバランスが悪くなっているためストレスから過食にはしる人が多いのも原因になっています。
女性ホルモンが沢山分泌されていた時は、食べ過ぎた余剰エネルギーは皮下脂肪として蓄えられていましたが、女性ホルモンが減少すると脂肪は内臓周りに蓄えられます。
この内蔵脂肪が多くなると内臓脂肪型肥満といわれ、血中コレステロールが増えて動脈硬化が起りやすくなり、女性はウエストまわりが90センチを超えると内蔵脂肪型肥満が疑われます。
糖尿病や、高脂血症などになりやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるため注意が必要です。
中年以降の肥満は生活習慣病になりやすいため、健康の為には体重を基準値に保つよう運動や食生活に気をつけるようにしましょう。
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